モスクワの不安な未来予想図―交通麻痺

2008年、欧州の最大自動車マーケットになったロシア。
2007年、ロシアでの自動車販売数は約300万台。前年比30%以上の成長だ。
同成長がこれからも続くと思われ、2010年には販売数は600万台に達する
と予想されている。
だが、2010年までにモスクワは過度の渋滞で交通が麻痺するという予想が出た。
ロシアの数学者が自動車マーケット成長の予想をベースに、モスクワの交通
モデルを導き出した。
しかしロシア政府は、モスクワ渋滞の解決策を講じる予定である。
2010~2015年、モスクワ交通システム改善にかける
予算は総額4.9兆ルーブル(約23兆円)。
モスクワ外周環状道路の建設や、
モスクワ中央から郊外に向かう道路の拡張工事を予定している。
だが、数学者によると、これらの対策ではモスクワを渋滞から救えない。
「問題は道路のレーン数ではなく、建設プラン」との見解を示している。
モスクワでは、中央にある古い5階建てアパートを解体し、
同じ場所に今度は17階建てのマンションを数棟建てる、というようなケースが少なくない。
つまり、1区画当りの人口が増え、同時に自動車数も増加する計算になる。
また、オフィスが中央エリアに集中し、毎朝、
いっせいに中央に向かう自動車のせいで大渋滞が予想される。
2009年に完成する予定のモスクワ・シティ(モスクワ中心部の
大規模複合体高層ビル)がその代表であろう。
既に渋滞に悩んでいるモスクワでは、地下鉄通勤に変えようと思っている人が多いが、
現在、モスクワの地下鉄を使える人数も限界になっている。
果たして、モスクワは交通渋滞を回避できる道を探せるのだろうか―。





